肩関節周囲炎 (五十肩)
肩関節周囲炎とは・・・
男女差はなく、40歳以降に発症(退行変性)
明確な感染や外傷がない、肩関節周囲の痛みや運動制限があるもの
四十肩と五十肩は、発症年齢によって使い分けているが違いはない。
*近年、五十肩ではなく『肩関節周囲炎』や『肩関節拘縮』とよばれるようになってきている
急性期(炎症期) 発症後~3ヵ月前後
症状:肩関節周囲の疼痛、安静時痛、夜間痛、運動時痛など
鍼灸治療の目的:炎症を抑え、疼痛の緩和
慢性期(拘縮期) 3ヵ月~1年前後
症状:運動時痛、運動制限
鍼灸治療の目的:血行を促進し、筋肉の緊張を和らげ運動(可動域)制限の改善
主な運動時痛
患側を下にして寝れない、腕を後ろに動かせない、洗髪・髪をとかす、衣服の着脱、洗濯物を干す、電車のつり革につかまるなど
予後
急性期での鍼灸治療は経過がよく、肩の違和感や痛みが出現したら早めの治療をおすすめします。拘縮(関節の運動制限)してしまうと、治るのに時間はかかりますが、鍼灸治療を行うことにより疼痛や運動制限の回復を早めることが可能です。
また、自宅でのストレッチや体操も御紹介させて頂きます。
鍼灸治療で効果が出やすい
- 肩関節周囲炎
- 上腕二頭筋長頭腱炎
- 腱板炎・腱板損傷
- 肩峰下滑液包炎
- 烏口突起炎
- 石灰沈着性腱炎
鍼灸治療の適応困難
- 上腕二頭筋健断裂
- 腱板断裂
まずは整形外科での診察をおすすめします。