PMS(月経前症候群)になぜ鍼灸は有効なのか

PMS(月経前症候群)という言葉、ご存知の方も多いですよね。
月経前になると頭痛や腹痛、食欲減退、冷え、などなど様々な症状が出てきます。精神症状を中心とするPMDD(月経前不快気分障害)というものもあります。
 
PMSに関しては卵胞期と言われる低温期と比べて、高温期である黄体期の後期に自律神経活動が低下する事や、PMDDに関しては月経周期に関係なく、自律神経機能が著しく低下していると言われています。つまり、このような症状には自律神経機能を整える事が大事になってくるわけですね。
また、PMS症状を経験する女性では、黄体後期に於いて手指皮膚表面温度の低下と血管径の減少、抹消循環動態が低下している事も明らかとなっています。
冷えの原因は血管の収縮と拡張がスムーズに行われない為であり、例えば寒い日に血管を収縮させて熱を逃がさないようにする機能等が崩れたりと、自律神経のバランスが乱れている状態でもあります。鍼はその自律神経のバランスを整える事が証明されており、PMSで悩んでいる方は鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?
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